ロシアの首都モスクワの空港で、5日、国内線の旅客機が、機体を激しく炎上させながら緊急着陸する事故があり、これまでに13人が死亡しました。
緊急着陸したのは、ロシアの大手航空会社「アエロフロート」が運航する旅客機「スホイ・スーパージェット100」です。
ロシアの通信社などによりますと、この旅客機は、乗客・乗員78人を乗せて5日夕方(日本時間の5日深夜)にモスクワのシェレメチェボ空港からロシア北部のムルマンスクに向けて出発しましたが、飛行中にトラブルが発生し、シェレメチェボ空港に引き返して緊急着陸したということです。
ロシア国営テレビの映像には、旅客機が、機体の後部を激しく炎上させた状態で着陸し、このあと乗客たちが前方のドアから次々に脱出する様子が映っています。
重大な事故を捜査する国家捜査委員会によりますと、これまでに2人の子どもを含む13人が死亡したということです。モスクワの日本大使館によりますと、旅客機の乗客名簿に日本人は含まれていないということです。
シェレメチェボ空港は、モスクワ中心部からおよそ35キロにあるロシア最大の国際空港で、現地メディアによりますと、現在、事故の影響で航空機の発着に制限がかけられているということです。
スホイ・スーパージェット100はロシアの国営メーカーが開発した小型機で、8年前からロシア国内で運航されているほかアジアなどへの売り込みも行われていました。捜査委員会が旅客機のトラブルや炎上の原因を調べています。
-- NHK NEWS WEB