6日のアジアの株式市場は、アメリカのトランプ大統領が、中国からの2000億ドル相当の輸入品に対する関税を引き上げる方針に言及したことを受けて、中国・上海市場で4%余り急落するなど、各地で大きく値下がりしています。
アメリカのトランプ大統領は5日、ツイッターで、中国からの2000億ドル相当の輸入品に対する関税を今の10%から25%へ引き上げる方針に言及しました。
これを受けて、6日の中国・上海の株式市場は、取り引き開始直後から幅広い銘柄で売り注文が出て、代表的な株価指数「総合指数」は、日本時間の午前11時半時点で、中国の連休前、最後の取り引きがあった先月30日の終値に比べて、4.2%余り下落して、取り引きされています。
また、ほかのアジアの株式市場も取り引き開始直後から株価は大幅に下落し、日本時間の午前11時半時点の各地の代表的な株価指数は、先週末の終値と比べて、
▽シンガポールと香港がおよそ3%、
▽台湾がおよそ1.5%、
▽インドネシアがおよそ1.2%下落しています。
市場関係者は「最近は米中の貿易協議が近くまとまるという楽観的な見方が広がっていただけに、トランプ大統領が示した姿勢は投資家の間で驚きをもって受け止められている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB