金融庁は保険の販売や住宅ローンのあっせんなど、事業によって分かれている仲介業者の登録を一本化する方針です。IT企業などの新規参入を促して消費者の利便性を高めるねらいです。
保険や投資信託の販売、住宅ローンのあっせんなどを企業が行う場合、現在は「金融商品仲介業者」や「保険募集人」など、事業ごとにそれぞれ登録が必要です。
これについて金融庁は、登録の負担を軽くして新規参入を促すため登録制度を一本化する方針で、実現すれば一度の登録で複数の金融サービスを扱えるようになります。
金融分野ではIT企業が相次いで参入してスマートフォンのアプリを使ったさまざまなサービスをすでに打ち出していますが、金融庁は、競争が活発になれば消費者の利便性がさらに増すと見ています。
金融庁はことしの夏をめどに審議会で意見を取りまとめ、早ければ来年の通常国会で必要な法律の整備を目指す方針です。
-- NHK NEWS WEB