先月、日本航空の機長から乗務前の検査でアルコールが検出され、乗務を交代していたことが分かりました。
アルコールが検出されたのは、先月29日、日本航空の上海発成田行きの便に乗務する予定だった50歳の男性機長です。
国の新たな基準では、アルコールがわずかでも検出された場合乗務が禁じられていて、会社によりますと、機長の呼気からは1リットル当たり0.11ミリグラムが検出されました。
機長は前日の夜に、副操縦士とともにホテルの部屋で飲酒し、スパークリングワインや缶ビールをおよそ1.4リットル飲んだということです。
日本航空は去年10月、イギリスで飲酒した副操縦士が実刑となったことを受け、問題に真剣に向き合わない企業風土が背景にあったとして、グループ一丸となって社会の信頼を取り戻していくとする報告書をまとめていました。
日本航空は「一連の飲酒対策を講じている中で本事案を発生させたことを重大に受け止め、信頼回復に向けて取り組んでまいります」とコメントしています。
今回の飲酒問題について、日本航空は経営情報などを公開しているホームページの中の「安全の取り組み」として掲載していますが、運航には影響がなかったとしてプレスリリースの項目には掲載していませんでした。
-- NHK NEWS WEB