アメリカの大手IT企業グーグルは、スマートフォンに搭載されたAI=人工知能を使ってカメラのレンズを看板などに向けると、外国語を日本語などに翻訳して読み上げる機能を披露しました。
グーグルがIT業界の開発者向けに最先端の技術を発表する大規模なイベントが7日、カリフォルニア州マウンテンビューで開幕しました。
基調講演でスンダー・ピチャイCEOは「われわれには人々の暮らしをよくするという重い責任があると認識している」と述べて、誰もがAIを使えるようにする考えを強調しました。
イベントでは外国語の看板や書類にスマートフォンのカメラのレンズを向けると、自動的に日本語など10か語以上に翻訳して、それを読み上げる機能が披露されました。
また、耳が不自由な人や英語のヒアリングが苦手な人などのために、動画の英語での会話の場面に字幕を自動的に付ける機能なども紹介されました。
このほか、カメラの機能を向上させたという自社製のスマートフォン「ピクセル」の新しい機種を発表し、日本では今月17日から販売し、価格は最も安いもので4万8600円になるということです。
アメリカの大手IT企業はセキュリティー対策が不十分だという批判を受けていることから、グーグルは集めた検索履歴などのデータを利用者が指定した期間のあと、自動的に削除できるようにするなど対策を強化するとしています。
-- NHK NEWS WEB