ドイツの大手自動車メーカー、フォルクスワーゲングループがディーゼル車の排ガス規制を不正に逃れていた問題で、現地の検察当局は、グループ傘下のポルシェでも不正があったとして、日本円で660億円余りの罰金の支払いを命じました。ポルシェは罰金を支払う意向を示しています。
この問題はフォルクスワーゲングループが、ディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載し、排ガス規制を逃れていたものです。
ドイツの検察当局は7日、フォルクスワーゲングループ傘下のポルシェに対して、5億3500万ユーロ(660億円余り)の罰金の支払いを命じたと発表しました。
高級スポーツカーメーカーのポルシェは、同じグループ傘下のアウディが製造したディーゼルエンジンを採用していて、検察はポルシェの開発部門が十分な検査を怠ったと指摘しています。
これに対してポルシェは、罰金の支払い命令を受け入れる意向を示しています。
排ガス規制をめぐる一連の不正問題では去年6月、フォルクスワーゲンに対して、日本円で1300億円余りの罰金が、去年10月にはアウディに対して1000億円余りの罰金がそれぞれ科されています。
-- NHK NEWS WEB