トヨタ自動車は、ことし3月期の決算を発表し、アジアやヨーロッパで販売が伸びたことから、日本の上場企業として初めて年間の売り上げが30兆円を超えました。
トヨタが発表したことし3月期のグループ全体の決算は、売り上げが前の年よりも2.9%多い30兆2256億円、本業のもうけを示す営業利益が前の年よりも2.8%多い2兆4675億円で、2年連続の増収増益となりました。
日本の上場企業で年間の売り上げが30兆円を超えたのは初めてです。
これは、アメリカと日本で販売台数が減ったものの、アジアで9%、ヨーロッパで2%、それぞれ販売が伸びたことなどが主な要因です。
一方、今年度の世界全体の販売計画についてトヨタは、グループ全体でほぼ横ばいの1074万台程度になると予想しています。
来年3月期の決算の見通しについては、売り上げが0.7%減少して30兆円、営業利益が3.3%増えて2兆5500億円と、減収増益を見込んでいます。
小林耕士副社長は、記者会見で「グループを挙げて原価低減の取り組みを進めていて、それぞれが当事者意識を持ち始めたら、トヨタはもっと強くなるのではないか」と述べました。
-- NHK NEWS WEB