8日のニューヨーク株式市場は、米中の閣僚級の交渉で何らかの合意に達するのではないかという期待感が出て、ダウ平均株価は、続落に歯止めがかかりました。
8日のニューヨーク株式市場は、アメリカのトランプ政権が、中国からの輸入品に対する関税を10日に引き上げると官報で通知したことなどから貿易摩擦への懸念が強まり、取り引き開始直後には下落しました。
その後、ホワイトハウスの報道官が9日から始まる米中の閣僚級の交渉について、妥結に向けて前向きな発言をしたと伝わったことで、何らかの合意に達するのではないかという見方が出て、値下がりした銘柄を買い戻す動きもあり、一時は150ドル以上値上がりしました。
しかし、その後は売り注文が出て上げ幅が縮小し、終値は、前の日に比べて2ドル24セント高い、2万5967ドル33セントでした。
3営業日ぶりに値上がりに転じたことについて市場関係者は「ひとまず続落に歯止めはかかったが、当面は米中の貿易交渉の行方に左右される展開になりそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB