成田空港での保安検査が、アメリカからの乗り継ぎ便の利用者については原則、省略されることになり、空港会社は混雑の軽減につながると期待しています。
国際線を日本国内で乗り継ぐ場合、利用者は出発地に加えて乗り継ぎの空港でも保安検査を受けることになっていますが、国土交通省は、検査が十分に行われているアメリカからの便は、乗り継ぎの際の手荷物検査などを省略することになりました。
先月から、成田空港の一部の便を対象に行った試験運用で大きなトラブルがなかったことから、成田空港では、今月中旬から原則アメリカ便の乗り継ぎ客は、そのまま次の便のゲートに向かうことができるようになりました。
国土交通省によりますと、おととしの1年間の成田での乗り継ぎ便の利用者はおよそ200万人に上り、空港会社は今回の措置によって混雑の軽減を期待できるとしています。
成田空港会社の阿知波剛司マネージャーは「国際空港間の競争が激しくなる中、こうした取り組みで利便性をPRしていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB