架空の売り上げを計上したうその決算書を提出して経営状態がいいように装い、銀行から不正に1億円の融資を受けたとして、東京 港区にあったインテリア会社の元社長ら5人が詐欺の疑いで逮捕されました。警視庁は融資で受け取った金がどこに流れたのか捜査しています。
逮捕されたのは、東京 港区虎ノ門にあったインテリア会社「ラポール」の実質的なオーナーとされる黒木正博容疑者(53)や元社長の鈴木忍容疑者(44)ら5人です。
警視庁によりますと、3年前、新たな出店をするといううその計画を説明したうえで、架空の売り上げを計上するなどしたうその決算書を提出して経営状態がいいように装い、銀行から不正に1億円の融資を受けたとして、詐欺の疑いが持たれています。
その後、融資金はほとんど返済されず、実際にはほかの銀行などからの借入金の返済に充てられたり、社外に流出したりしたとみられていて、警視庁は金の流れについて捜査しています。
会社のホームページなどによりますと、「ラポール」は室内に飾る造花や雑貨を販売する会社で、一時、全国の百貨店などでおよそ60店舗を展開していました。
破産管財人の報告書では、ほかの銀行などからの融資も合わせると、18億円余りの借り入れがあるとみられ、破産手続きが進められていました。
-- NHK NEWS WEB