東京 港区にあったインテリア会社の元社長らが、銀行から不正に1億円の融資を受けたとして逮捕された事件で、元社長が就任して以降、銀行などから合わせて20億円以上の融資を受けていたことが捜査関係者への取材で分かりました。警視庁は不正な融資を受ける目的で会社を取得したとみて調べています。
東京 港区虎ノ門にあったインテリア会社「ラポール」の実質的なオーナーとされる黒木正博容疑者(53)や、元社長の鈴木忍容疑者(44)ら5人は3年前、銀行にうその決算書を提出して経営状態がよいように装い、銀行から不正に1億円の融資を受けたとして8日夜、詐欺の疑いで警視庁に逮捕されました。
その後の調べで、平成25年に鈴木容疑者が社長に就任しましたが、その後、およそ2年間に、銀行などおよそ20か所から合わせて20億円以上の融資を受けていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
融資を受ける際に銀行に提出した決算書には、借り入れの一部が記載されていないなど、不正に融資を受けやすくした疑いがあるということです。
融資を受けた金のほとんどは返済されず社外に流出したとみられ、警視庁は不正な融資を受ける目的で会社を取得したとみて捜査しています。
調べに対し鈴木元社長は容疑を認め、黒木容疑者は「関与していない」と否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB