プラント大手「千代田化工建設」は、昨年度の決算で大幅な赤字となり筆頭株主の三菱商事などから総額1800億円の金融支援を受けることになりました。
LNG=液化天然ガスのプラントなどを手がける千代田化工建設は、昨年度=平成30年度の決算で、2149億円にのぼる最終赤字を計上しました。
これは、アメリカ南部で建設を進めているプラントで、作業員の確保や追加工事などの影響によってコストが膨らんだことが主な要因で、今回の赤字計上によって財務状況が大幅に悪化しました。このため、会社では財務基盤の立て直しに向けて、筆頭株主の三菱商事などから総額1800億円の金融支援を受けることを決めました。
具体的には、議決権のない優先株を700億円発行し、三菱商事に引き受けてもらうほか、三菱商事と三菱UFJ銀行から合わせて1100億円の融資を受けるということです。
また、会長兼CEO=最高経営責任者として、三菱商事の機械グループのトップを務めていた、大河一司氏を迎えることになりました。
千代田化工建設の山東理二社長は記者会見で「大きな損失を出したことを深く反省している。再生計画をしっかりと実行することで責任を果たしていく」と述べ、経営再建に取り組んでいく考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB