9日のニューヨーク株式市場は、大詰めを迎えている米中の貿易交渉を悲観的に見る投資家が多く、ダウ平均株価は、一時、前日に比べて450ドル以上値下がりしました。その後は持ち直したものの、結局、値下がりして取り引きを終えました。
9日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて138ドル97セント安い2万5828ドル36セントでした。
この日は、トランプ大統領が貿易交渉で中国に対する圧力を強めていることから、米中の歩み寄りは難しいのではないかという悲観的な見方が広がり、ダウ平均株価は、取り引き開始から大きく値下がりし、一時、前の日に比べて450ドル以上、値下がりしました。
その後は、トランプ大統領と中国の習近平国家主席が電話による首脳会談で交渉決裂を回避するのではないかという期待から、買い戻す動きも出ましたが、不安定な値動きが続きました。
市場関係者は「閣僚級の交渉開始を前に、トランプ大統領に振り回される展開となった。市場では、関税引き上げは避けられないとしても交渉期間の延長などで最悪の事態は避けられるのではないかという見方も出ている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB