自動車メーカーのマツダのことし3月期の決算は、中国で販売が落ち込んだことなどから、本業のもうけを示す営業利益が前の年に比べて40%余り減少しました。
マツダが発表したことし3月期の決算は、売り上げが3兆5646億円と前の年度より2%増えたものの、営業利益は830億円で43%減りました。
減益となったのは、中国やアメリカで販売台数が減少したことに加え、為替の影響やアメリカの販売網の改革にかかる費用などがかさんだためです。
一方、来年3月期については、新型車を投入することで世界での販売台数を前の年より4%増やして161万台とする計画で、増収増益を見込んでいます。
また、合わせて発表した中期経営方針では、電気自動車の投入やシェアリング事業への参入を検討するとともに、6年後には世界でおよそ180万台の販売を目指すことを明らかにしました。
丸本明社長は都内で行われた会見で「企業として存続するため他社との連携や従業員の働く環境改善などに投資しながら、マツダの独自性を大切にして存在感のあるブランドを目指したい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB