自動車メーカーの「SUBARU」は、10日午後に公表する予定だった昨年度の決算の内容を、誤って予定の3時間以上前に会社のホームページに掲載するミスがありました。
SUBARUはことし3月期の決算について、10日午後1時からの記者会見に合わせて公表する予定でした。
しかし、それよりおよそ3時間半はやい午前9時半ごろ、会社のホームページに決算の内容が記載された資料が誤って掲載されました。
外部からの指摘を受けて誤りに気付いたということで、SUBARUでは予定を前倒しして午前10時25分に、東京証券取引所のシステムを通じた情報開示を行いました。
取引所のルールでは公平性を確保するため、上場会社が決算などの重要な情報を公表する場合には、取引所のシステムを通じてすみやかに情報を開示するいわゆる「適時開示」が求められていますが、今回は会社側がホームページに掲載してから、取引所のシステムを通じて開示するまでおよそ1時間の差がありました。
SUBARUでは人為的な作業ミスが原因だとしていて、「再発防止に向けた対策に真摯(しんし)に取り組んでいきたい」と話しています。
一方、SUBARUのことし3月期の決算は、相次ぐリコールに対応する費用が増えたことや部品の不具合で工場の操業をおよそ10日間にわたって停止した影響などで、本業のもうけを示す営業利益が1955億円と前の年度からほぼ半分に減少しました。
-- NHK NEWS WEB