ソフトバンクは、電話回線でインターネットを使える「ADSL」のサービスについて光回線などの普及で利用者が減っていることから、5年後の2024年3月末までに終了することになりました。
「ADSL」は、電話回線に「モデム」と呼ばれる装置をつけることでインターネットを使えるサービスで、ソフトバンクは18年前から提供しています。
これについてソフトバンクは、2020年3月から地域ごとに順次、サービスを終了して、2024年3月末までに完全にサービスを終了すると発表しました。
光回線がインターネット接続サービスの主流となったことや設備の老朽化や必要な部材が不足することが予想されるためとしています。
ソフトバンクは、「Yahoo!BB」の名前で接続機器のモデムを無料で配布するなどの大々的なキャンペーンを打って、ADSL普及の火付け役となり、通信会社として成長するきっかけとなりました。
ピーク時の2006年の契約者は516万件でしたが、ことし3月時点では83万件まで落ち込んでいるということです。
ADSLをめぐっては撤退する事業者が相次いでいて、NTT東日本と西日本も2023年までに離島や山間部を除いて終了するとしています。
-- NHK NEWS WEB