「青汁王子」のニックネームでテレビ番組などに出演していた通信販売会社の社長が脱税の罪に問われている事件の裁判が始まり、社長は、「間違いありません」と述べ、起訴された内容を認めました。
東京 渋谷区の健康食品の通信販売会社「メディアハーツ」の社長、三崎優太被告(30)は、平成26年10月からおととし9月までの間に架空の広告宣伝費を計上するなどして、法人税およそ1億4000万円と消費税およそ4000万円を脱税した罪に問われています。
若い女性をターゲットにした健康食品を通信販売でヒットさせ、「青汁王子」のニックネームでテレビ番組などに出演していました。
10日から東京地方裁判所で裁判が始まり、三崎社長は「検察官がご指摘のとおりです。間違いありません」と述べて起訴された内容を認めました。
検察は、脱税の動機について、「被告は会社の収益が増えても資金を自由に使えないため、個人的な借り入れの返済がはかどらないことに不満を持っていた」と指摘しました。
そのうえで、「脱税で得た資金は、会社の社長室の金庫で保管していたほか、株式や仮想通貨の購入、それに借入金の返済などにあてていた」と指摘しました。
-- NHK NEWS WEB