使われていない畑を有効に活用しようと、熊本のアパレル会社が、山梨県南アルプス市の休耕地で綿を栽培する取り組みを始めました。
この取り組みは熊本市に本社があり、東京・銀座などにも進出しているアパレル会社が、使われていない畑を有効に活用するとともに、衣服などの原材料である綿がどのようにできるのかを知ってもらい、服に愛着を持ってもらおうと初めて行いました。
10日は、南アルプス市の休耕地に社員や店の顧客などおよそ30人が集まりました。
参加者たちは、黒いシートに覆われた畑に専用の道具を使って穴をあけた後、綿の種を一つ一つまいていきました。
会社によりますと、順調に収穫されれば、Tシャツ200枚、タオル1000本分の綿が収穫される見込みだということです。
会社では、綿の種を顧客に送って自宅などで育ててもらったあと、できた綿を会社に送ってもらい、衣服などにして購入してもらう取り組みも進めているということです。
アパレル会社の山田敏夫社長は「休耕地を活用して地方創生につなげるとともに、今後は地元の小学生などにも栽培に協力してもらい、衣服がどうやってできるか知ってもらうきっかけにしたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB