クールビズ商戦がことしも本格化しています。働き方改革が進む中、大手デパートは仕事終わりや休日などの「オフ」の場面にも合うスタイルをPRしています。
このうち「高島屋」は、仕事着としてもおしゃれで、ふだん着としても使えるというシルクやウール素材のスーツ、すそを出して着てもだらしなく見えない半袖のワイシャツの販売に力を入れています。
また、通気性を高め、スーツにも合うようにデザインしたスニーカーや靴下も用意しました。
時間外労働の上限規制など企業の間で働き方改革が進む中、「ビジネス」と「レジャー」を組み合わせた「ブリージャー」という造語をキーワードに、商品の展開を図っているということです。
高島屋の藤井卓郎さんは「働き方の変化を捉えた新しいスタイルを提案し、『オフ』を楽しんでもらえるようにしたい」と話していました。
一方、西武池袋本店はことしのクールビズ商戦で、働く女性向けの品ぞろえを一段と増やしました。
UVカットや透けるのを防ぐといった機能性を高めた生地を新たに加えたほか、コーディネートを変えるだけで、オンオフどちらにも対応できるファッションをPRしています。
クールビズが定着し、スーツなどの需要が伸びにくいと言われる中、デパート各社は新たなニーズを掘り起こすことで、不振が続く衣料品の売り上げを伸ばしたい考えです。
-- NHK NEWS WEB