自動運転技術の開発競争が世界的に激しくなる中、自動車メーカーなどの間で、開発に欠かせないAI=人工知能の専門人材を育成しようという取り組みが広がっています。
自動車メーカーなどで作る業界団体の「自動車技術会」は、学生たちが開発した自動運転技術を競う大会をことし3月、初めて開きました。
団体は、大会を通して学生たちの関心を高めるとともに技術力を底上げしたいとしています。
また東京のベンチャー企業「アイデミー」は、メーカー向けにAIのプログラミングを学べる通信教育を先月から始めました。
通信教育では、初歩的なプログラミングから実際の車の10分の1サイズのラジコンカーを使って実践的な技術まで学ぶことができ、すでに10社程度の国内の大手自動車関連メーカーが導入しているということです。
アイデミーの石川聡彦社長は「自動車業界でのソフトウエアの人材不足は深刻で、自前で人材を育成しようと多くの問い合わせがきている。サービスの提供を通して日本を支える自動車産業に貢献していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB