国内最大級の衣料品通販サイトを運営する「ZOZO」は、アルバイト従業員の大量採用や待遇改善の方針を正式に発表しました。新たに2000人を採用し、時給を最大3割引き上げるなどとしています。
それによりますと、千葉県と茨城県にある物流センターで、アルバイト従業員を増やすため、新たに2000人を採用します。
また、すでに働いているアルバイト従業員も含めて来月から時給を引き上げ、週3日以下の勤務の場合は、1割引き上げて1100円に、週4日以上の場合は3割引き上げて1300円にするとしています。
さらに、アルバイト従業員にも成果に応じて、ひと月当たり最大1万円のボーナスを、6月と12月にまとめて支給する制度を導入します。
ZOZOは、ことし3月期の決算で上場以来、初めて減益となりましたが、商品の取扱量は増加しているため、今後も物流センターを増強していく計画です。
人手不足が深刻化するなか、必要な人員を確保するため待遇の改善に踏み切ったもので、会社ではアルバイト従業員になるべく長く働いてもらい、物流サービスの向上にもつなげたいとしています。
アルバイト従業員の時給は上昇傾向が続き、小売りや外食など業界の垣根を越えて奪い合いの状況も起きていて、今回のZOZOの取り組みは同じように人手の確保を目指すほかの企業にも影響を与えそうです。
-- NHK NEWS WEB