経営再建中の自動車部品メーカーの「曙ブレーキ工業」は、業績が悪化しているアメリカの工場について、閉鎖も含めた事業の見直しを検討することを明らかにしました。
「曙ブレーキ工業」は、主力のアメリカ事業の業績が悪化したため「事業再生ADR」と呼ばれる制度を利用し、経営の再建を目指していて、ことし9月には取引先の金融機関から事業再生計画への同意を得たいとしています。
これについて、荻野好正CFO=最高財務責任者は、13日の決算発表の会見で「アメリカの生産体制をどうするかが、いちばん重要であり、選択肢としてすべての可能性を検討する」と述べ、アメリカ国内にある4つの工場について一部の閉鎖も含めて検討することを明らかにしました。
さらに資本の増強について荻野CFOは現在、複数の企業と交渉を続けていると説明しました。
一方、13日発表したことし3月期の決算では、売り上げが前の期より8%減少し、最終損益は182億円の赤字となりました。
-- NHK NEWS WEB