大規模な不正融資をきっかけに経営が悪化している静岡県のスルガ銀行が立て直しに向けて新生銀行などとの間で、業務面や資本面の提携を行う方向で交渉を進めていることが分かりました。
スルガ銀行はシェアハウスを中心にした投資用不動産向けの融資で多くの不正が明らかになり、先月まで金融庁から業務の一部停止命令を受けるなど、経営の立て直しが喫緊の課題になっています。
銀行は立て直しに向けて支援先の企業を選ぶ方針で、関係者によりますと新生銀行がスルガ銀行の株式を数%程度取得し、業務面でも提携する方向で交渉を進めているということです。
双方はいずれも個人向けの融資の比率が高く、互いの強みを持ち寄って相乗効果を出すことを目指しているとみられます。
一方、神奈川県などを地盤とする家電量販店のノジマもすでにスルガ銀行の株式を数%取得していて、支援をめぐる交渉が続いているということです。
スルガ銀行は15日、不正な融資をきっかけに多額の最終赤字が見込まれていることし3月期の決算を公表する予定で、今後支援先の選定を急ぎ、早期の信頼回復につなげたい考えです。
-- NHK NEWS WEB