日本の技術で作られた高速鉄道車両が、イギリスを縦断する路線で15日から営業運転を始めます。この車両、イギリスの東部を走ることから日本語で「あずま(AZUMA)」と名付けられました。
ロンドン中心部にある駅では15日の営業運転開始を前に、イギリス政府や運行会社などから関係者が参加して式典が開かれました。
新しい車両は日立製作所が納入したもので、山口県の工場で車体などを作って組み立てをイギリス国内で行っています。
イギリスの東部を走ることから日本語で「あずま」と名付けられ、ロンドンから中部の都市リーズまでを結び、将来はイギリスを縦断して北部スコットランドまでおよそ930キロの路線を走る予定です。
最高時速は200キロで、車内の静粛性などを高めるため新幹線の技術が生かされているということです。
日立製作所笠戸事業所の川畑淳一事業所長は「日本メーカーだからこそ実現できる高い品質を提供していきたい」と話しています。
イギリスで日立は、ロンドンと中部の主要都市を時速360キロで結ぶヨーロッパ最大規模のプロジェクトでも受注を目指していて、「あずま」の営業運転によって日本の鉄道技術の評価をさらに高められるか注目されます。
-- NHK NEWS WEB