成田空港会社の昨年度のグループ全体の決算は、中国人など外国人旅行者の店舗での購入額が増えたことなどから、全体の売り上げがおよそ2500億円に上り、過去最高となりました。
成田空港会社が発表したことし3月までの1年間のグループ全体の決算によりますと、売り上げは前の年度より8%多い2497億円、期間中のもうけを示す経常利益は24%多い536億円に上り、2004年の民営化以降、いずれも過去最高となりました。
空港の施設利用料などの空港運営事業の収入に加え、外国人の旅行者が増えたことにともなって、免税店などの販売事業の売り上げが前の年度より15%増えたことが主な要因です。
特に中国や香港、台湾からの旅行者の1人あたりの購入金額は、いわゆる「爆買い」が話題になった2015年度を8%上回ったということです。
今年度については、利用者の増加で売り上げが増える一方で、東京オリンピック・パラリンピックに向けた施設の改修や人手不足を解消するための人件費の引き上げなどで最終的な利益は減少する見通しだとしています。
成田空港会社の夏目誠社長は「空港間競争が激しくなる中だが大変いい数字だ。経費がかさんでいくが東京大会を乗り越えるため準備を急ぎたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB