自動運転の実用化で海外のメーカーが先行する中、日産自動車は、日本のメーカーとしては初めて、高速道路での車線変更を自動で行う機能を搭載した車を発売することになりました。
発表によりますと、日産はことし秋に発売する新型の「スカイライン」に新たな自動運転機能を搭載します。
新しい機能では、目的地までの道のりを設定した高速道路での運転中、ドライバーはハンドルに手を添えていれば、自動で車線変更ができるということです。
また、前の車との間隔を保ちながら自動で走行ができる機能についても、高速道路の同じ車線での走行中、ドライバーがすぐに運転に戻れる状態であるなどの条件のもとであれば、ハンドルから手を離した状態で利用できるとしています。
事故の時などの責任についてはドライバーが負うことになります。
こうした機能を搭載した車を日本のメーカーが発売するのは初めてですが、車線変更についてはアメリカのテスラがすでに日本で販売している車に導入しているなど、自動運転の実用化では海外メーカーが先行しています。
日産の中畔邦雄副社長は「日産は自動運転技術を使った運転支援システムの分野で20年以上にわたるノウハウがあり、かなりの優位性がある。今後も性能の改善をやって、すべてのお客様に安心で快適な技術を提供していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB