ソニーは、インターネットの動画配信の普及で映画のDVDの需要が縮小しているとして、1100億円の損失を計上したと発表しました。
ソニーは、1989年にアメリカのコロンビア映画を買収しましたが、発表によりますと、当初の見込みと比べて映画事業の資産価値が下がったとして、去年10月から12月の決算で1121億円の損失を計上したということです。こうした損失の計上は1994年に続いて2回目となります。
損失の理由について、会社は、定額料金で映画やドラマが見放題といったインターネットの動画配信サービスの普及で、映画のDVDやブルーレイディスクの市場が縮小し、将来の収益見通しを低く見直したためとしています。
また、映画制作の事業そのものについては、将来、収益性が低くなるものの、改善策を進めることで大きな影響はないと見込んでいるとしています。会社では、今回の損失に伴うことし3月期決算の業績への影響については、来月2日の決算発表で公表するとしています。
-- NHK NEWS WEB