「仮想通貨で簡単にもうかる」とうたってアプリの無料体験をさせたうえで、高額の使用料などを払わせていた業者について、消費者庁は、利益が得られた事実は確認できなかったとして、業者名を公表して注意を呼びかけています。
業者名を公表されたのは、仮想通貨の取り引きをめぐるサービスを提供していた、東京 中央区の「CCS」です。
消費者庁によりますと、この業者は、「1日15分で毎日最低3万円が確実に稼げる」などとうたい、自動的に通知される仮想通貨の交換会社を選ぶだけで利益が出るように見せかけたアプリの無料体験をさせたうえで、入会金9万8000円に加え、使用料などとしておよそ50万円を支払わせていました。
ところが、消費者庁が調べたところ、無料体験させたアプリの取り引きは架空のものだったうえ、有料のアプリでも簡単に利益が得られるという事実は確認できなかったということです。
調べに対して業者側は、およそ3か月間で2000人から3億円余りを売り上げたと話していて、消費者庁は、被害の拡大を防ぐため業者名を公表し、「『簡単に稼げる』とうその体験談を載せている業者もあるので、甘いことばに決してだまされないようにしてほしい」と注意を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB