去年1年間に仕事中に熱中症になり死亡した人が28人と、前の年の倍に上ったことが厚生労働省のまとめで分かりました。ことしも本格的に暑くなる季節を前に注意が必要です。
厚生労働省は職場での熱中症の事例を毎年まとめていて、それによりますと、全国で去年1年間に仕事中に熱中症になり死亡した人は28人と、前の年に比べて倍になりました。
業種別に見ると、
▽建設業が10人、
▽製造業が5人、
▽運送業が4人、などで屋内の作業での増加が目立つということです。
仕事中に熱中症になり4日以上休業した人は1150人と、前の年に比べて620人多く、倍余りに上り、過去10年で最も多くなりました。
去年は記録的な猛暑だった影響で、職場でも熱中症になる人が増加したとみられていますが、ことしも本格的に暑くなる季節を前に注意が必要です。
厚生労働省は「企業が労働環境を正確に把握するとともに、休憩や水分補給などを労働者まかせにせず、しっかり管理してほしい」としています。
-- NHK NEWS WEB