公正取引委員会が巨大IT企業に対して規制を強化する姿勢を強めています。企業買収の審査を行う際、行き過ぎたデータの囲い込みにつながらないかチェックすることになりました。
「プラットフォーマー」とも呼ばれる、巨大IT企業は膨大なデータを収集・活用することで市場の独占が進みやすいと指摘されています。
さらに巨大IT企業が、先端技術を持つベンチャー企業を創業間もない早い時点で買収することで、こうした企業が事業を拡大させる機会を奪っているのではないかとの懸念も出ています。
このため公正取引委員会は新たに企業買収の審査を行う際の基準を見直すことになりました。
具体的には買収の際、行き過ぎたデータの囲い込みにつながらないかチェックします。
また、買収によって先端技術を扱う人材がどれだけ集中するかなどもチェック項目にするということです。
公正取引委員会は年内に基準の見直しを目指すことにしています。
-- NHK NEWS WEB