経営陣の人事をめぐる混乱が続く大手住宅設備メーカー「LIXILグループ」は、来月の株主総会に提案する取締役の候補者に、アメリカのオバマ政権で国務次官補を務めた、カート・キャンベル氏を追加すると発表しました。
新たに取締役候補者とされたカート・キャンベル氏は、アメリカのオバマ政権で東アジア・太平洋担当の国務次官補を務め、アジアを重視する政策の中心的な役割を担ったことで知られています。
アジア・太平洋地域の政治やビジネスに高度な専門性を持っていることなどが取締役候補者とする理由だということです。
LIXILグループは、今月13日、来月の定時株主総会に会社として提案する取締役候補者8人を発表し、その後、コニカミノルタの取締役会議長を務める松崎正年氏を加えていて、今回の発表で取締役候補者は10人になります。
LIXILグループをめぐっては前のCEOの瀬戸欣哉氏もみずからの退任の手続きが不透明だったとして、みずからを含む取締役候補者8人を株主として提案しています。
会社の定款では、16人までであれば、会社側と瀬戸氏の提案に含まれる全員を選任することも出来るということで、瀬戸氏は、これまでのところ、みずからの提案に賛同する株主を募る、委任状の争奪戦は行わない意向を示しています。
-- NHK NEWS WEB