大手トラックメーカー、日野自動車の香川県内にある子会社が、車検に際して、100台近くのトラックに十分な整備をしないまま、不正に証明書を出していたことがわかり、会社では、全国で他にもこうした問題がないか調査を進めています。
日野自動車によりますと、車検に際して不正があったのは、販売子会社の「香川日野自動車」の丸亀市にある整備工場です。
会社が、ことし3月に寄せられた内部通報をきっかけに調べたところ、平成28年からトラック99台で不正があったということです。
この整備工場は、車検で、国の安全基準を満たしたことを示す「保安基準適合証」を交付できる指定工場ですが、ほかの整備会社から持ち込まれたトラックに十分な整備をしないまま証明書を交付していたということです。
四国運輸局香川運輸支局は、先月、会社側からこうした調査結果の報告を受けて、法令違反にあたるかどうかを調べています。
また日野自動車は、全国のほかの販売子会社でもこうした問題がなかったか調査を進めていて、「顧客や関係者に大変なご迷惑とご心配をおかけしたことを心よりおわび申し上げます。今回の事態を重く受け止め、グループ全体で法令順守を改めて徹底していきます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB