東京 港区にある飲食店が、アメリカ産の牛肉を使っているにもかかわらず、国産の黒毛和牛と表示するなど、12のメニューで実際に使っている食材と異なる不適切な表示を行っていたとして、東京都は、この店を運営する会社に、再発防止などを講じるよう命令しました。
命令を受けたのは東京 新宿区に本社があり全国で飲食店を運営する「ダイナック」です。
東京都によりますと、この会社が運営する「ダイナミックキッチン&バー 響」お台場店で、おととし11月から約9か月間、アメリカ産の牛肉を使っているにもかかわらず、店のメニューには鹿児島県産の黒毛和牛と表示していたということです。
このほか、カナダ産の豚肉を国産の豚肉と表示するなど12のメニューで、使っている食材と異なる不適切な表示を行っていたということです。
東京都は22日、これらの表示が景品表示法に違反しているとして、この店を運営する会社に、再発防止策を講じることや、今後同じような表示を行わないことなどを求める命令を出しました。
ダイナックは「ご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。今回の命令を真摯(しんし)に受け止め、管理体制を強化し、再発防止に努めていきます」と話しています。
-- NHK NEWS WEB