アメリカ海軍は、イージス駆逐艦など2隻が22日から23日にかけて台湾海峡を通過したことを明らかにしました。トランプ政権は、台湾海峡や南シナ海に艦艇を派遣するペースを加速させていて、米中の貿易摩擦が激しさを増す中、安全保障面でも中国への圧力を強めるねらいがあるものとみられます。
アメリカ海軍第7艦隊はNHKの取材に対し、イージス駆逐艦「プレブル」と補給艦の合わせて2隻が、現地時間の22日から23日にかけて台湾海峡を通過したことを明らかにしました。
第7艦隊は「アメリカが自由で開かれたインド・太平洋に関与する姿勢を示すものであり、アメリカ海軍は、国際法で認められたどこであれ、航行や飛行を続けていく」とコメントしています。
アメリカ海軍の艦艇が台湾海峡を通過するのは5か月連続です。
さらに、「プレブル」は、今月19日に南シナ海で中国が主権を主張する海域を航行する「航行の自由」作戦を行ったばかりで、トランプ政権は、台湾海峡や南シナ海に艦艇を派遣するペースを加速させています。
米中の貿易摩擦が激しさを増す中、トランプ政権はアメリカの企業に対して、中国の通信機器大手ファーウェイと、政府の許可なく取り引きすることを禁じる措置を取るなど中国への圧力を強めていて、アメリカ軍の一連の動きは、安全保障面でも中国への圧力を強めるねらいがあるものとみられます。
-- NHK NEWS WEB