墜落事故が相次ぎ、世界的に運航が停止されているボーイングの新型機737MAXについて、アメリカのFAA=連邦航空局の幹部は、運航再開には期限を設けずに慎重に検討していく必要があるとの認識を示しました。
ボーイング737MAXをめぐっては、インドネシアとエチオピアで墜落事故が相次いだことから、アメリカのFAAなど各国の航空当局が運航を一時停止するよう命じ、世界的に運航が停止されています。
これらの事故では、機体の姿勢を制御するシステムが誤作動したと指摘されていて、ボーイングは、システムのソフトウエアを改修し試験飛行を繰り返すなど、運航再開の認可に向けた準備を進めています。
これについて、FAAのエルウェル長官代行は23日、アメリカメディアの取材に答え、「ボーイングとはやり取りしているが、運航再開に向けた具体的な予定はない」と述べ、安全審査には時間がかかり、運航再開は期限を設けずに慎重に検討していく必要があるとの認識を示しました。
737MAXの運航再開のめどがたたない状況が明らかになったことから、ボーイングの株価は、23日のニューヨーク株式市場で一時、前の日に比べて3%を超える大幅な下落を記録しました。
-- NHK NEWS WEB