アメリカで輸出の拡大に際立った貢献をしたとして、日本出身の男性が経営する医療機器の製造会社に、伝統の「大統領賞」が贈られ、23日、ワシントンで授賞式が行われました。
この「大統領賞」は、アメリカの輸出の拡大に際立った貢献をした企業をたたえようと、1961年に当時のケネディ大統領が創設した伝統ある賞です。
ことしは、全米各地の48の企業や団体が選ばれ、中西部オハイオ州で藤田浩之さんが経営する医療機器の製造会社「クオリティー・エレクトロダイナミクス」も選ばれました。
23日、ワシントンで授賞式が行われ、ロス商務長官は受賞者をたたえたうえで、「輸出はわが国にとって極めて重要だ。トランプ政権は、皆さんが輸出をさらに拡大できるように貿易障壁の撤廃に取り組んでいる」と述べました。
藤田さんの会社は、体の内部を画像化する医療機器MRIの中枢装置を製造し、製品の80%はドイツや日本などに輸出され、世界中の医療現場で利用されています。
藤田さんは、輸出の拡大だけでなく、地域の雇用創出への貢献も高く評価され、これまでにもオバマ前大統領の一般教書演説に招待されたほか、商務省に政策面の助言をする評議員なども務めてきました。
-- NHK NEWS WEB