中国の通信機器大手ファーウェイとの取り引きを規制するアメリカの措置を受け、イギリスの半導体開発大手も取り引きを停止したことについて、ファーウェイの任正非CEOは「永続的なライセンスを得ており影響はない」と述べ、自社の半導体開発への影響はないと主張しました。
アメリカ商務省が、アメリカの製品や技術を使う外国企業に対してもファーウェイとの取り引きを規制する措置をとったことを受け、ソフトバンクグループ傘下のイギリスの半導体開発大手、「ARMホールディングス」はファーウェイとの取り引きを停止しました。
ファーウェイは子会社の「ハイシリコン」でスマートフォン向けなどの半導体を開発していますが、ARMの技術を使っているため、欧米のメディアは今後の半導体開発に影響が出るのではないかと指摘しています。
これについてファーウェイの任正非CEOは、中国メディアの取材に対し、「永続的なライセンスを得ており、影響はない」と主張しました。また、ファーウェイのスマートフォンにはアメリカのIT企業グーグルが開発した基本ソフト、「アンドロイド」が使われていて新製品で基本ソフトやアプリが、一部、使えなくなるのではないかという見方も出ています。
中国メディアは、自社で開発した基本ソフトを早ければことしの秋に投入できるとする、ファーウェイの幹部の発言を伝えていて、広がる懸念を取り除こうと努めるファーウェイの姿勢が伺えます。
-- NHK NEWS WEB