アメリカは中国の通信機器大手ファーウェイについて、次世代の通信規格、5Gを整備するのにあたり、安全保障上の懸念があるとして取り引きを規制しましたが、アメリカ政府の高官は、5Gの整備では日本の協力に期待したいという考えを示しました。
アメリカ政府は、中国のファーウェイについて今月、国内の5Gの整備にあたって安全保障上の懸念から取り引きを規制しました。
これについてアメリカの国務省でサイバー政策や通信分野を担当するストレイヤー次官補代理が24日、NHKの単独インタビューに応じました。
ストレイヤー氏は「重要なインフラを支える信頼できるテクノロジーが必要なので、日本と協力していきたい」と述べ、5Gの整備では中国政府の影響下にあると見ている企業よりも、日本との協力に期待を示しました。
一方で、今回の措置では、ファーウェイと取り引きをする日本企業が部品を輸出できなくなるなどの影響も懸念されています。
これについてストレイヤー氏は「日本を含む各国への影響は認識しているが、対応は商務省で検討している」と述べるにとどまり、日本を含む外国の企業とファーウェイとの取り引きが具体的にどのように規制されるのかや、今後の対応については明らかにしませんでした。
-- NHK NEWS WEB