アメリカのトランプ大統領は、テロ対策を理由に中東やアフリカの7か国の人の入国を一時的に禁止したことなどで混乱が広がっていることについて、「抗議する人たちのせいだ」として、問題はないとの認識を示すなど、今回の措置を継続する姿勢です。
トランプ大統領は先週、テロ対策を強化するための大統領令に署名し、中東やアフリカの7か国の人の一時的な入国禁止とともに、すべての国からの難民の受け入れの一時的な停止を命じ、アメリカ各地の空港では拘束される人が相次ぐなど混乱が広がっています。
これについてトランプ大統領は30日、拘束された人は入国者のごく一部にすぎないとツイッターに投稿し、「空港で起きた大きな問題は、航空会社のコンピューター障害と、抗議する人たちのせいだ」などと主張しました。
そのうえで、トランプ大統領は「ケリー国土安全保障長官は『ほとんど問題なく、すべてうまく行っている』と言っていた。アメリカを再び安全にする」とも投稿し、問題はないとの認識を示しました。
また、トランプ大統領は、涙ぐみながら大統領令に抗議した野党・民主党の上院トップ、シューマー院内総務について、ホワイトハウスで開かれた会合で、「うそ泣きだと思う」と批判するなど、今回の措置を継続する姿勢です。
-- NHK NEWS WEB