26日、千葉県銚子市の犬吠埼の沖合で貨物船どうしが衝突し1人が死亡、3人が行方不明になった事故で、海上保安本部は27日午前からダイバーによる捜索を再開することにしています。
26日未明、千葉県銚子市の犬吠埼から南に11キロ余りの海上で、いずれも国内の海運会社が所有する貨物船、「千勝丸」と「すみほう丸」が衝突しました。
第3管区海上保安本部によりますと、この事故で千勝丸が沈没し、乗っていた5人のうち60歳の船長は救助されましたが、沈んだ船の内部で見つかった二等航海士の矢野彰さん(72)が死亡しました。
さらに、一等航海士の上村一文さん(60)、機関長の瀬野博さん(69)、一等機関士の馬越才五さん(67)の3人の行方は依然わからないままです。
当時、現場の海域は霧がかかり視界が悪かったということで、海上保安本部は現場の霧の状況をみながら27日午前からダイバーによる船内や海中の捜索を再開する予定で、3人の発見を急ぐとともに事故原因の解明を進めることにしています。
また、国の運輸安全委員会は、すみほう丸が停泊している茨城県の鹿島港に27日船舶事故調査官3人を派遣し、船体の損傷状況などを調べる予定です。
-- NHK NEWS WEB