金融機関を取り巻く経営環境が大きく変わる中、りそなホールディングスは資産運用などの相談にあたる専門性の高い人材を育成しようと研修制度を充実させた「企業内大学」を設けることになりました。
会社によりますと、りそなはことし7月に企業内大学の制度を設けます。
初年度は傘下のりそな銀行で個人向けの営業を担当する80人を対象とし、通常業務の合間に半年間かけて顧客とのコミュニケーションや商品の提案の工夫などを幅広く学んでもらいます。
順次、コースを増やして2022年度までに300人の社員を学ばせ、資産運用の相談など、専門性の高い行員を育成するとともに、優秀な人材の確保にもつなげたい考えです。
金融機関の間では最新のデジタル技術を使って業務の効率化を図ることが喫緊の課題になっていますが、同時に効率化で生まれた人材を有効に活用する必要にも迫られています。
りそなホールディングスの東和浩社長は「事務作業は機械ができるが、顧客に寄り添うことは人にしかできない。人への投資が銀行にとって成長投資になる」と話していました。
金融グループでは三菱UFJも幹部人材の育成に向けた企業内大学を設けています。
-- NHK NEWS WEB