「レオパレス21」は、建物の施工不備が相次いでいる問題の原因や背景をまとめた、外部の調査委員会の最終報告を公表しました。業績を優先するあまり、法令を守る意識が欠如していたとしたうえで、経営トップの意向ばかり気にするような企業風土に陥っていたなどと指摘しました。
それによりますと、創業者で平成18年5月まで社長を務めた深山祐助氏のアイデアや指示が多くの不備につながったとし、「全社的に建築に必要な許可を自治体からだまし取っていた事実が認められる」と指摘しました。
ただ、創業者が法律に違反することを知りながら指示したとまでは認められないとしています。また遅くとも平成18年以降、違法性の指摘が経営陣に報告されていたにもかかわらず、単なる個別の施工不良だとして素通りさせていたとしています。
そのうえで一連の問題の背景について、創業者の意向ばかりを気にする企業風土に陥り、取り扱う物件数の拡大など業績を優先するあまり、法令を守る意識が欠如していたと指摘しました。
これに合わせてレオパレス21は、経営陣の刷新を図るため、8人いる社内の取締役のうち、深山英世社長を含む7人が一斉に退任する人事を発表しました。
-- NHK NEWS WEB