ネットバンキングの普及を背景に三菱UFJ銀行は、新たに口座を作る人に原則として紙の通帳ではなく、デジタル通帳を利用してもらう方針を固めました。通帳のデジタル化が加速するか、注目されます。
会社によりますと、三菱UFJ銀行は、来月10日から、店頭で新たに口座を作る利用者に原則として紙の預金通帳を発行しない方針を固めました。
希望があれば紙の通帳を発行しますが、そうでないかぎり、パソコンやスマートフォンから利用するデジタル通帳を使ってもらうということです。
デジタル通帳は過去10年分の入出金の記録を見られるようにするなど、機能を強化させていて、利便性を感じてもらうとともに、銀行としても、紙の通帳の場合、1口座当たり年に200円かかる印紙税の負担などを抑えるねらいです。
デジタル通帳はほかの銀行も普及を図っていますが、三菱UFJは、より踏み込んで利用を促していくことになります。
IT企業の相次ぐ参入など、金融業界を取り巻く環境が大きく変わる中、各銀行は、既存の店舗やATMなどの在り方を見直していて、通帳でもデジタル化が加速していくか、注目されます。
-- NHK NEWS WEB