東京都は、来年のオリンピック・パラリンピックをきっかけに、快適な通勤環境の実現や企業の生産性を高めることなどを目指す取り組みを「スムーズビズ」と名付け、この取り組みへの参加を企業などに呼びかけるイベントを開きました。
「スムーズビズ」は、交通混雑が懸念される来年の東京大会をきっかけに、時差出勤や通常の職場と離れた場所で働くテレワークの導入、物流の効率化などを通じて、快適な通勤環境や企業の生産性を高めることなどを目指す取り組みです。
東京都は、この取り組みへの参加を呼びかけるイベントを千代田区で開き、都内の企業の担当者など300人余りが参加しました。
小池知事は「東京大会を跳躍台に、働き方改革を定着させ、スムーズビズが大会のレガシーの一つになることを期待している」と述べ、協力を呼びかけました。
続いて、イベントに参加した企業がそれぞれの取り組みを紹介し、このうち、大手銀行の担当者は、可能な社員は原則、時差出勤を行うことや夏の2週間は原則、主要な会議を禁止することを説明していました。
都や組織委員会などは、ことし7月22日から9月6日をスムーズビズの推進期間と位置づけ、企業などに対し、時差出勤やテレワーク、それに物流の効率化などに重点的に取り組むよう呼びかけることにしています。
-- NHK NEWS WEB