建物の解体工事などを手がける千葉県の会社が架空の外注費を計上する手口で2億9000万円余りの所得を隠したとして、法人税法違反などの疑いで東京国税局から告発されました。
告発されたのは千葉県習志野市の建設会社「大木工業」と大木善博(43)社長です。
関係者によりますと、この会社は千葉市や船橋市を中心に建物の解体や土地の造成工事などを手がけていますが、知り合いの会社にうその請求書を作らせ架空の外注費を計上するなどの手口で所得を少なく見せかけていた疑いがあるということです。
東京国税局はこの会社と社長が去年3月期までの3年間におよそ2億9200万円の所得を隠し消費税を含めておよそ9400万円を脱税したとして、法人税法違反と消費税法違反などの疑いで千葉地方検察庁に告発しました。
社長は不正に得た資金を銀座のクラブや海外のカジノでの遊興費に充てていたということです。
大木社長はNHKの取材に対し「すでに修正申告を済ませています。国税局の指摘を真摯(しんし)に受け止め深く反省し、今後は適正な納税申告を行っていきます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB