ターミナルビルの中を巡回して異常を検知する「警備ロボット」が国内の空港で初めて成田空港に導入されることになり、活動の様子が公開されました。
警備ロボットは、東京オリンピック・パラリンピックなどを控え、多くの利用者が見込まれる成田空港の安全を確保しようと導入されます。
高さ1メートル20センチほどの車のような形で、360度・全方位の監視が可能なカメラや金属探知機などが備えられ、ターミナルビルの定められたルートを自動的に巡回し、障害物があればみずから避けることもできます。
29日は、ロボットの活動の様子が公開され、アームを伸ばしてゴミ箱の中を点検し、中にあった使い捨てカイロの熱を検知すると、監視室に異常を知らせていました。
警備員の不足が続くなか、駅や商業施設などでもロボットの活用が進められていて、成田空港会社によりますと、国内の空港での導入は初めてだということです。
成田空港会社保安警備部の熊谷直也マネージャーは「警備員の負担軽減とともに安全確保の強化も図っていきたい」と話していました。
この警備ロボットは、来月3日に導入されます。
-- NHK NEWS WEB