経営陣の人事をめぐって、混乱が続く大手住宅設備メーカー「LIXILグループ」は、来月の株主総会に向けて、前CEOが提案している取締役候補者の選任に反対することを表明しました。会社側と前CEOとの対立が改めて鮮明になった形です。
LIXILグループでは、来月25日に開かれる株主総会に向けて、これまでに、前CEOの瀬戸欣哉氏が、退任の手続きが不透明だったとして、みずからを含む8人の取締役候補者を株主として提案する一方、会社側は10人の候補者を発表しています。
こうした中、LIXILグループは30日、株主総会の招集通知を公表し、「瀬戸氏の提案はガバナンスの在り方に対する根本的理解に疑義がある」などとして、瀬戸氏が提案した候補者のうち、会社側の提案と重複する2人を除く、6人の候補者の選任に反対する考えを表明しました。
これに対し、瀬戸氏もコメントを発表し、会社側が提案した候補者の選任に反対する考えを示しました。
取締役の選任には、議決権を行使した株主の過半数の賛成が必要で、来月の株主総会は、会社側と前CEOが、それぞれの提案に賛成するよう求める異例の展開になります。
-- NHK NEWS WEB