31日午後、広島県福山市にある製鉄所で一酸化炭素を含むガスを排出するダクトの清掃作業をしていた作業員が倒れ、1人が死亡、1人が意識不明の重体となっていて、警察は詳しい原因を調べています。
31日午後2時ごろ、広島県福山市にあるJFEスチール西日本製鉄所の第2製鋼工場で「ダクトの清掃作業をしていた作業員が倒れた」と警察に通報がありました。
警察によりますと、倒れたのは男性3人で市内の病院に運ばれましたが、このうち市内に住む村上勝哉さん(32)がおよそ2時間後に死亡しました。
さらに、40代の男性が意識不明の重体になっているほか、30代の男性が体調不良を訴えているものの、命に別状はないということです。
警察によりますと、清掃を行っていたダクトは溶鉱炉から出る高い濃度の一酸化炭素を含んだガスを排出するためのもので、清掃中は本来、ガスが漏れ出さないようマンホール状のフタをするということですが、会社側は警察に対し「作業中、誤ってフタを開けてしまったようだ」と説明しているということです。
警察は、作業員が漏れ出した一酸化炭素を吸い込んだと見て、事故の詳しい原因を調べています。
-- NHK NEWS WEB