国内で開発が進められている囲碁の人工知能が、トッププロ棋士とのハンデなしの対局に挑んでいる「囲碁電王戦」は、20日の第2局は囲碁ソフトが勝ち、国内では初めてプロ棋士を破りました。
「囲碁電王戦」は、囲碁ソフトの開発者や東京大学の研究者などが協力して開発を進める国内最強のソフト「DeepZenGo」と、トッププロ棋士の趙治勲名誉名人が、国内で初めてハンデなしの三番勝負を戦っています。
19日の初戦は接戦の末、趙名誉名人が勝利しましたが、20日行われた第2局は、ソフトが序盤から優勢に手を進め、開始から3時間15分で趙名誉名人が投了して179手まででソフトが勝ちました。
囲碁ではことし、アメリカのIT企業グーグルのグループが開発した人工知能「AlphaGo」が世界のトップ棋士に勝利して話題となりましたが、国内で囲碁ソフトがハンデなしの対局でプロ棋士を破ったのは今回が初めてです。
対局のあと、ソフト開発者の加藤英樹さんは「感無量としか言いようがない。きょうはソフトの思考時間を初戦の1.6倍に長く設定して挑んだが、その効果があったと思う。最終局までにさらに改良を重ねたい」と話していました。
一方、趙名誉名人は「ちょっと勝ちに行きすぎてしまったところがあった。負けたのはしかたがないが、本当に人間と打っている気分にさせてくれる。3局も打てるのはとてもいい」と話していました。
ともに1勝1敗で迎える「囲碁電王戦」の最終局は、今月23日に行われます。
-- NHK NEWS WEB