来年春に卒業する大学生らを対象にした企業の採用面接が1日、解禁されます。経団連がルールを示す今の形としては最後で、すでに半数以上の学生が内定を得るなど、就職活動の早期化が加速しています。
来年春の入社に向けた企業の採用活動は、3月からの会社説明会に続き、1日から採用面接が解禁されます。
ただ、実態としては経団連に加盟せずこうしたルールに縛られない企業も多く、人手不足を背景にことしも学生優位の売手市場が続いていることもあって、就職活動の早期化が加速しています。
人材サービス大手、リクルートキャリアの調査では、1か月前の先月1日時点で内定を得ている大学生の割合は51.4%と、すでに半数を超えています。
リクルートキャリア就職未来研究所の増本全所長は「5月1日の時点で内定率が50%を超えても、就職活動を継続している学生が8割に上る。入社先への納得度は低下傾向にあり、短い就職活動の期間で学生が本当に納得して一つの会社を選ぶためには、本人と企業側の相互理解が十分にできるかが非常に重要になっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB